万葉の森公園 曲水庭園
まんようのもりこうえん きょくすいていえん
平成4年(1992)に開園の万葉文化を楽しめる公園。平安時代の風習であった「曲水の宴」を催せるように水を流せるように整備した曲水庭園が公園の中核をなす。
万葉の森公園の魅力はなんといっても曲水庭園。このような規模の大きな曲水庭園が造られている公園は全国でも限られており、私の知る限りでは万葉公園 まほろばの園(島根県益田市)ぐらいである。
毎年10月下旬に開催される「浜北 万葉まつり」では、万葉衣装を身につけた参宴者たちが「曲水庭園」に列し、曲水の宴を再現する。曲水の宴とは、平安時代の貴族が杯が自分の目の前までに流れてくるまでに詩歌を作って詠み、盃の酒を飲んで次へ流すという遊ぶ庭のことである。
万葉の森公園の「曲水庭園」は、奈良市にある「平城京左京三条二坊宮跡庭園」の曲水の形状をもとに修景したものである。平城京左京三条二坊宮跡庭園は、現存最古の日本庭園として、通称「宮跡庭園」といわれる歴史的価値の高い特別史跡であり、再現庭園としても実に興味深い。
先ほどの写真の川上を撮影。石も表情豊かであり、また川底まで玉石を敷き詰めているところも「平城京左京三条二坊宮跡庭園」を再現しているのも素晴らしい。
大きめの玉石での洲浜(すはま)もみられる。洲浜:池泉の水を美しく魅せる技法である
なだらかな曲線を描き、ゆったりとした流れであり、まさに「曲水の宴」を催すのに最適な造形である。また植樹された松の間隔も大きさも全てが丁度良いバランスである。
曲水庭園案内図 [ 案内図を拡大する ]
○ | 現存最古の日本庭園「平城京左京三条二坊宮跡庭園」を忠実に再現した「曲水庭園」は、レプリカとはいえ注目に値する公園である。 |
× | 特に見あたらない。 |