水尾神社
みおじんじゃ
奈良時代(756)に創建されたと伝わる古社で、祭神は垂仁天皇。境内には平成8年(1996)に地元の造園業者によって2段式の池泉回遊式庭園が作られた。祭神:神社に祀っている神
山の斜面を切り崩してでてきた約2,000個の石を使って、巨大な池泉回遊式庭園が平成に作られた。写真では分かりにくいが写真中央の石灯篭の奥に滝石組があり、上段と下段に分かれた立体的な地割りになっている。
下段の池泉の主景をなす滝石組。水が岩肌を伝わらず落とす「離れ落ちの滝」となっており、何段にも落とされた美しい意匠である。
上段の池泉へ登ってきた。護岸石組は巨石で取り囲まれ、複数の出島が作られている。
上段の滝石組。こちらも迫力あるスケールであるが、集団石組による石垣により存在感が少なく、下段の滝石組と比較すると大振りな造りである。
上段の滝石組から、上段の池泉を見下ろす。出島、岩島、中島の配置を確認できる。個人的には、これほどのスケールであれば、もう少し大胆な出島があったほうが美しいのではないかと考える。
上段の池泉から滝石組と石垣を眺める。
石垣の横に苑路が作られており、いまにも迫ってきそうなスケールである。取材時は子供が駆けっこしており、地元の遊び場にもなっているようだ。
○ | 上段と下段の池泉に分かれたスケール感ある池泉庭園である。 |
× | 巨石による石組が多いこともあり、やや大振りな造形がみられる。 |