根津記念館
ねづきねんかん
東武鉄道や南海鉄道など多くの鉄道敷設に携わり「鉄道王」と称された実業家・初代根津嘉一郎の実家を保存する目的で、平成20年(2008)に根津記念館として開館。庭園は昭和に作庭されたものを開館にあわせて整備。
国登録有形文化財の実業家のお屋敷を、根津記念館として公開。庭園は笛吹川と名付けられ、芝庭に緩やかに蛇行した流れを設けている。
訪問時は曇り空のため確認できなかったが、富士山を借景とした庭園となっている。芝庭には飛石を設けて、迎賓館的な用途として使われていたとのこと。
内庭を撮影。特筆する要素はみられない。
茶室「燕子花(かきつばた)」に隣接して手水鉢(ちょうずばち)が作られている。手水鉢は、隣接する茶室へ向かう際など、身を清めるため造られることが多い。手水鉢の手前には3つの平石が置かれ、それぞれ役割をもっており、それらと手水鉢をあわせて蹲居(つくばい)と呼ぶ。詳しくは新潟県新発田市の清水園を参考にして欲しい。
根津記念館の開園時に復元した青山荘(せいざんそう)からは、ソファーに座って庭を観賞できるようになっている。
根津記念館の案内図 [ 案内図を拡大する ]
○ | 富士山を借景とした日本庭園。 |
× | 景観としては美しいが、日本庭園として見るべき要素は少ない。 |