芦城公園
ろじょうこうえん
春には桜の名所として賑わう芦城公園は、加賀藩三大藩主・前田利常が居城として建築された小松城三之丸跡地である。明治37年に一般開放され、明治39年に芦城公園と名付けられた。庭園の原型は築城された江戸時代とみられる。茶室「仙叟屋敷ならびに玄庵」は貸し切り利用で見学できるが、年に数日ほど一般開放日がある。
加賀百万石の基礎を築いたといわれる前田利常ゆかりの小松城。前田利常は金沢の玉泉院丸庭園を作庭したことでも知られる。本庭園は改修されていると考えられるが、庭園の基礎は前田利常によって作庭されたと推測される。
うずまき山から流水される芦の滝(あしのたき)。滝水が水落石(みずおちいし)を伝わらない離れ落ちの手法である。
芦の滝に近づいて広角撮影(26mm)。丸い沢飛び石がかわいらしく、滝壺には小石を敷き詰めている。本写真は手持ちでスローシャッターで撮影。設定:ISO64、1/10秒で、手ぶれ補正レンズ(NikonD810 + TAMRON 24-70mm F/2.8 Di VC USD Model A007)
うずまき山に登り、芦の滝の滝頂部を撮影。頂部には遠山石(えんざんせき)とも思われる立石を据えている。遠山石:遠山を抽象的に表現した石であり、庭園に奥行きを生み出す。
芦の滝がある「あやめ池」と、桜池を繋ぐ水路を撮影。
桜池にある「やすらぎの滝」は何段も落とされた多段落ちの形式である。
二の丸口近くに茶室があり、その横は枯流れを設け、あやめ池に繋がっている。
枯流れの西側には茶室があるが、一般開放される日が限定されているためなかなか見学できないのが残念だ。
芦城公園の案内図 [ 案内図を拡大する ]
○ | 十分な落差を設けた滝石組の「芦の滝」は、離れ落ちの手法であるが故に、滝落石が苔付き良い風合いを生み出している。 |
× | 特に見当たらない。 |