世界2,800ヶ所以上の夜景を巡った男が庭園を巡る

蚕糸記念公園

さんしきねんこうえん
美しさ ★★
静寂さ ★★★
福島県伊達郡桑折町
  • 蚕糸記念公園

    昭和50年代の庭園の名残を残す記念公園

    枯山水
    庭園面積 50坪 (小規模)
    作庭時期 不明 ~飛鳥 奈良 平安 鎌倉 室町 安土桃山 江戸 明治 大正 昭和 平成 令和

蚕糸記念公園の由来

江戸時代の半ばから養蚕業が盛んだった桑折町。明治後期には郡是製糸株式会社(現、グンゼ株式会社)が進出し、その工場敷地に庭園が造られる。本跡地に平成31年(2019年)3月に蚕糸業で発展した町の歴史を伝える公園が完成。






  • 蚕糸記念公園

    蚕糸工場跡地に作られた記念公園は、昭和50年代に工場敷地に作られていた日本庭園を縮小した庭園がある。現地に当時の写真が掲載(本記事にも掲載)されており、比較すると地割りはもちろんのこと、写真右手の三尊石の位置なども同様である、

  • 杭列護岸

    当時は水を張った池泉庭園で心字池であり、出島を繋ぐ橋は緩やかな弧を描くアーチ状の土橋であった。注目したいのが杭で護岸を補強した杭列護岸である。当時を再現したものであるが、細部への拘りを感じられるところだ。杭列護岸では国指定名勝の旧有備館(宮城県大崎市)が挙げられる。

  • 手前は子供の遊び場

    切り石橋を境にして手前と奥で作りが違うのは違和感を覚えるが、手前は子供の遊び場となっているためだ。写真では見切れているが手押しポンプがあり、子供が遊べるようになっている。

  • 多行松

    枯池に浮かぶ中島には多行松が植えられているが、こちらは昭和天皇が郡是製糸株式会社(現、グンゼ株式会社)を視察したことを記念して植えられた松が今も保存されている。多行松とは赤松の一種で、江戸時代に埼玉県の安行(現在の川口市)で偶然できた品種とも言われている。

  • 昭和50年代頃の庭園風景

    昭和50年代頃の庭園風景


総評
昭和50年代の庭園の名残を残すために、細部への拘りが配慮されている。
×庭園と水遊びが同居していることで、やや違和感を覚える。


アクセス
福島県伊達郡桑折町字東段30-3
JR「桑折」駅 徒歩5分

駐車場
有り(無料)

開園時間
終日解放

入園料
無料

公式サイト

地図
正門にピンを立てています。
訪問日 2023-04-08 (土) 更新日 2023-09-02



蚕糸記念公園周辺の庭園

梁川城跡 心字の池
伊達市 10km
梁川城跡 心字の池
紅葉山公園
福島市 13km
紅葉山公園
杉妻会館
福島市 13km
杉妻会館

100km以内の庭園スポットを直線距離で表示


よくある質問


いつごろ作庭された庭園ですか。
作庭時期は平成(2019年)です。
雨でも濡れずに楽しめますか。
いいえ。屋外を回遊する必要があります。
抹茶や珈琲などを楽しむところはありますか。
残念ながら、ありません。



福島県の人気夜景スポット