CIAL鶴見 屋上庭園 清風苑
しゃるつるみ おくじょうていえん せいふうえん
2012年11月にオープンしたCIAL鶴見。CIAL鶴見の至る所で禅文化が感じられ、屋上には鶴見の建巧寺(けんこうじ)の住職であり庭園デザイナーである枡野俊明氏による枯山水がみられる。
複合施設の屋上に枯山水が造られた珍しい事例。鶴見は鎌倉の建長寺が管理していた寺院が多いこともあり、CIAL鶴見建築にあたって「禅文化」を取り入れた背景があるとのこと。こちらの枯山水は「坐月亭」と名付けられ、2・3・1・1で組まれた石庭である。2・3・1・1:石組が2石、3石、1石、1石の配置
三尊石は上から見ると漢字の「品」のように三角形に組まれることが多く、また周囲の一石、一石の配置も三尊石とあわせて三角形に組まれているところに注目したい。石庭ではよく見られる手法であり、安定感のある石庭を生み出す。
三尊石をクローズアップ。三尊石とは、仏教の阿弥陀三尊に見立てた石組で、阿弥陀如来を中尊とし、その左右に観音菩薩と勢至菩薩(せいしぼさつ)を配した三尊形式である。つまり中央の立石を阿弥陀如来に見立てている。
石庭の左手には、立石と横石の2石による石組がみられる。
清風苑に芝生による築山に3組の石を配した庭園もある。
特に注目したいのが、この超がつくほどの横長石。自然石と切石を対比するかのようにダイナミックに配置している。それにしても、JR鶴見駅に直結した施設にこんな空間があるなんて驚きですね。
○ | 食事や買い物ついでに気軽に立ち寄れる利便性が良い。 |
× | 特に見当たらない。 |