清亀園
せいけいえん
清亀園は、明治24年に本間家と並ぶ地元の大地主・伊藤四郎右衛門家の別邸だった。庭園は、酒田市の庭造り名人・山田挿遊(そうゆう)によるもの。その後、昭和54年に酒田市が取得し一般公開。
夜21時まで無料開放されている清亀園。中島に続く木橋は凸型の意匠であり、庭園のシンボル的存在でもある。
中島には立派な赤松がそびえ立ち、松の脇には巨石が据えられている。
庭園も別荘もどちらも「清亀園」と呼ぶ。別荘は有料でお茶会などに借りることもできるが、予約やイベントなどが入っていなければ、自由に無料で見学できる。12畳の広間からは両側に2本の赤松が景を据える。
内縁の廊下は、繋ぎ目のない1本木で構成。
管理人の方にお願いして、室内の明かりを消させてもらい明暗のある額縁庭園を撮影。
別荘と庭園を望む。こちらの庭園は石組よりも赤松が景の中心に感じる。
○ | 夜9時まで庭園を散策できるのは貴重。(ただし、ライトアップ照明ではなく外灯のため、過度な期待をしないように) |
× | 現在は借景に鳥海山を望むことはできず、また庭園単体の魅力は弱い。 |