総持寺
そうじじ
総持寺は平安時代(879)に創建した高野山真言宗の寺院である。亀の恩返し説話(鶴ではなく亀)で有名で、漁師達に捕らえられた大亀を逃がせてあげた恩返しに、舟から淀川に落水したときに大亀に助けられたという伝説が残る。庭園は風合いからみて平成に作庭されたものだろう。
茨木に広大な敷地を持つ総持寺に、近年作庭されたと思われる池泉庭園が存在する。
築山に大小多くの石を配置している。総持寺の山号は補陀洛山(ふだらくさん)であることから、観音菩薩の降臨する霊場である補陀洛に見立てているのだろう。
築山には滝も作られている。
上流はこのような石組になっており、青石などを中心にした豪華な石組で構成されている。
織部灯籠。竿の部分にキリスト像が彫られ、竿上部が膨らんだ形状にまっているのが一般的で、もちうろん古田織部によって考案された。キリシタン灯籠とも呼ばれ、江戸時代初期にキリスト教禁止令のなか密かに信仰を続けていた隠れキリシタンの信仰物といわれる石灯籠である。
中国でよく見られる太湖石のような石。太湖石は中国四大名園の首位に位置づけられている拙政園の記事を参考にして欲しい。
庫裏前に作られた庭園。
市松模様の芝がモダンだったので、写真に納める。また、すぐ境内にはガラス張りの気持ちよいレストランがあり、カフェや軽食をいただける。
○ | 補陀落山に見立てた築山と滝石組が美しい。 |
× | 特に見当たらない。 |