栃木県中央公園 日本庭園
とちぎけんちゅうおうこうえん にほんていえん
昭和天皇の在位50周年記念事業として整備された栃木県中央公園は、昭和57年(1982)に開園。作庭は伊藤邦衛(くにえ)であり、名古屋の徳川園などの庭園作庭に携わっている。
洋風の沈下園と日本庭園を備える広大な回遊式庭園をもつ栃木県中央公園。公園南西部には日本庭園があり、まずは松景橋から東屋を眺める。なお本記事では日本庭園のみを紹介します。
東屋から松景橋を眺める。案内図には「むつび池」と表記されているが、 大きめの丸石による洲浜(すはま)で、池泉が遣り水(やりみず)にようになっている。近年このように変えられたのではないかと思う。洲浜:池泉の水を美しく魅せる技法。遣り水:水の流れ
池の南側には、自然石による橋が架けられている。
石橋から滝石組を眺める。案内図には水の流れが表記されているが、訪問時は流れておらず、近年は流されていないように思われる。
石橋から松景橋を眺める。洲浜で池泉の幅を狭め、遣り水のように表現している現在の姿の方が美しい。
松景橋から東側を眺める。丸石によっていくつもの出島が組まれ、単調さを排除した意匠を生み出している。この日本庭園で一番の見所ではないだろうか。
東屋付近の様子。
日本庭園をでて、大噴水のある昭和大池を眺める。昭和大池には中島が造られている。
中島を別角度から眺めると亀島のようにも見える。
栃木県中央公園の案内図 [ 案内図を拡大する ]
○ | 他ではみられない丸石によるいくつもの出島が素晴らしい。 |
× | 無料開放された公園付随の日本庭園としては、×となるようなところは見当たらない。 |