羽生本店 雨竹亭
はにゅうほんてん うちくてい
雨竹亭とは盆栽などの販売する株式会社エスキューブの盆栽や水石の発信基地である。平成19年の創業であるため、本施設も同年と考えれるだろう。
東北道・羽生ICから1分の距離にある盆栽展示・販売店である雨竹亭。枯山水の意匠を織り込んだ盆栽観賞庭園であり、私の知る限り枯山水と盆栽の融合は雨竹亭と芳春院 盆栽庭園(京都市)ぐらいだろう。そして、芳春院 盆栽庭園は雨竹亭を運営する会社が管理している。
庭園内総合展示場から盆栽観賞庭園を眺める。
白砂敷きの空間と、苔の野筋は苑路で区切られている。
日月の蹲(つくばい)。南朝時代に作品で、多重塔の一部であったものを後年に蹲(つくばい)に見立てられたもの。彫り込み部分を三日月と日輪として、水をたたえる姿は盆栽に重要な要素である水に対しての心を映したものである。
七重の塔は鎌倉時代のもであり、日本盆栽会長を設立した盆栽会の重鎮の愛した塔で、同氏の自宅から移設展示している。また右手間には船形石を置いているが、華奢で上品なものである。
延段は切石を並べ隙間をコンクリートで埋めた意匠になっている。
延段から飛石で庭園内総合展示場へ誘われる。
庭園内総合展示場に展示されていた楓の盆栽で、販売価格は65万円。
先ほどの楓の盆栽の全体像。眺めているとまるで自分が小人になったような感覚になる。。。
アーティスティックな真柏(しんぱく)。
シャリが見事な真柏。こちらは販売価格180万円! ちなみにシャリとは白い部分のことで、枝などの木が白骨化したものをいう。
山もみじの盆栽は130万円。高級ホテルなどでこのような盆栽を見かけることがあるが、同社では盆栽のディスプレイレンタルサービスも行っており、コンラッドホテルなどで利用されているとのこと。
○ | 盆栽の美しさと価値が勉強しつつ、枯山水と盆栽が癒合した庭園を自由に見学できる貴重な空間である。 |
× | 特に見当たらない。 |