大正4年(1915)、久原財閥の総帥として「鉱山王」の異名をもつ久原 房之助の邸宅だった時代に庭園が整備される。「四方八方どこを見ても美しい」ことからと「八芳園」の名付ける。戦後、料亭などの経営者であった長谷敏司の所有となり、現在は(株)八芳園の運営により結婚式場やパーティ会場となる。
ウエディング会場として名高い八芳園。池泉回遊式庭園は一般開放されて自由に散策できる。着物姿で水亭に佇む外国人を捉えた1枚からスタート。
八芳園見所のひとつ滝。いくつもの水落石(みずおちいし)を重ねて水路をつくり、水が幾筋もの滝となる「重ね落ちの滝」である。水落石:滝の段差背後にある石。表面の肌合や立て方により水の落ち方が決まる。
手持ち撮影で、スローシャッター(1/4秒)で流れを表現してみる。レンズの手ぶれ補正(3段分)をONにするがブレてしまう。Webに掲載しているサイズだと分からないが等倍でみるとブレが目立ちます。このようなシーンでは、一脚などの必要性を感じる。( NikonD850 55mm、SS1/4、f14、ISO64 )
浅瀬で絶えず滝が流れて透明度が高い。
茶室「夢庵」では、前日までの電話予約で呈茶やお点前を楽しめる。一番リーズナブルな呈茶(税別1,000円)は1名から受け付けており、立礼席(りゅうれいせき)での点出し(たてだし)。これは、座敷ではなく椅子に腰掛けるスタイルで、目の前でお茶を点てるではなく、別部屋で点てたお茶を気軽に楽しめる、という意味です。
東屋「角亭」で、丸窓越しに額縁庭園を楽しむ。
同じく東屋「角亭」で、もう1枚。
久原財閥の総帥として「鉱山王」の異名をもつ久原 房之助の邸宅だった時代に庭園が整備され、現在の八芳園となる。その旧・久原邸より移築された「霞峰庵(かほうあん)」である。室内の見学はできない。
八芳園は実は盆栽も見所のひとつ。樹齢500年を越える盆栽が展示されており、手前が五葉松で、奥は黒松である。見分け方は簡単・葉先がチクチクするのが黒松で、柔らかなのが五葉松。
一息ついて撮影。パチリ
イベントで立ち入りできないこともあるが、室内からも庭園観賞できるスペースもある。エアコンが効いていて夏場や冬場に嬉しい。
八芳園の案内図 [ 案内図を拡大する ]
○ | 「重ね落ちの滝」と「樹齢500年を越える盆栽」が見所。また庭園見学だけでも駐車場が利用できるのも有り難い。(週末やイベント時などは利用不可のこともあります) |
× | 借景にビルなどが顔を覗かせてしまう。 |