日野宿本陣
ひのじゅくほんじん
当初建築された日野宿本陣は江戸末期(1849年)に焼失したが、1864年に再建されたものが現在まで残る。本陣に付属する庭園は再建時には既に存在したが、いつ作庭されたかは不明である。そのため本記事では作庭時期は江戸時代と表記する。
日野宿本陣は都内に唯一残る江戸時代に建てられた本陣。本陣とは大名、公家、勅使など身分の高い人が宿泊できた施設のことである。
かつては瓢箪型の池があった池泉庭園であったが、現在は埋められて枯山水になっている。
ちなみに、写真で白砂敷きの領域が池泉であったという訳ではない。
庭園から書院を眺める。
本陣正面。甲州道中にはかつて45宿あったが、現存する本陣は日野宿本陣、相模湖町にある小原本陣、大月市にある下花咲宿本陣の3ヶ所のみである。
書院からの額縁庭園。2ヶ所の広間からお庭を眺められるが、いずれも目の前に刈り込みや木々があるため、お庭の奥行きを感じとることができず、開放感を味わえないのが勿体ない。
2つの広間と廊下と式台越しに額縁庭園を撮影。本陣では庭園よりも建築物を楽しむのがメインとなることが多く、日野宿本陣も同じくである。
○ | 東京で唯一残る江戸時代の本陣を楽しめ、無料駐車場も完備されているので、時間を気にせず見学しながら休憩できる。 |
× | 庭園メインで訪れると物足りなさを感じる。 |