神上寺 雪舟庭園
じんじょうじ せっしゅうていえん
神上寺は奈良時代に山岳霊場として開かれた高野山真言宗の寺院。かつては神上寺をユースホステルとして開放されていた。境内には雪舟が作庭されたと伝わる雪舟庭園がある。
室町時代を代表する水墨家・雪舟が作庭したと伝わる神上寺の雪舟庭園。整備された駐車場に車を止め、車道を徒歩で登っていくこと2分で茶室が残された庭園がある。ちなみに石段は荒廃しており歩きにくい。
かなり荒廃しているが、池泉の周辺の石組は保存されている。
山畔を利用した池泉庭園。豊田町では紅葉の名所でもあり、秋には色鮮やかな光景を魅せてくれるのだろう。
沢飛石から山麓に沿って石段が繋がっている。沢飛石が折れ曲がっている辺りが入り江のようになっており、滝石組があったような名残を感じさせる。また写真中央の少し上には三尊石組があるのが分かるだろうか。
三尊石組を近づいて撮影してみる。小振りな石組だ。
池泉南部からは流れを造っている。
流れの先は川幅が広がったような造りになっている。
奥に見えるのが茶室「無心庵」。池泉には2つの巨石による岩島を配しているが、その奥にさらに大きな巨石がある。この3つの岩が列をなしているようにも見え、私には「巨大な夜泊石」を想像してしまう。夜泊石については、神上寺 雪舟庭園の記事をみているような方であれば説明不要だろう(笑)
神上寺案内図 [ 案内図を拡大する ]
○ | 巨大な夜泊石を思わせるような岩島。そして池泉からの流れに風合いを感じさせてくれる。 |
× | 「雪舟庭園」と名付けられているが、整備がされておらず勿体ない。整備次第で生まれ変わるようなポテンシャルは秘めている。 |