覚林坊庭園
かくりんぼうていえん
覚林房は久遠寺の塔頭寺院として室町時代に創建した寺院。身延町公式サイトでは江戸時代初期(1690年頃)に住職によって作庭されたと記載されつつも、覚林房公式サイトでは鎌倉~室町時代に活躍した日本初の作庭家ともいわれる夢窓疎石(むそう そせき)の作庭と記載されている。本サイトでは身延町公式サイトを優先しておく。
日蓮宗総本山の久遠寺をお参りしたあとに、ランチスポットしても利用できる覚林坊。久遠寺にも庭園があるが、覚林坊には江戸中期とも、室町時代に活躍した夢窓 疎石(むそう そうせき)の庭園とも言われる池泉回遊式がある。
宿泊利用やランチ利用で庭園を見学できるようになっている。取材寺は2月というこもあり植栽は寂しげであるが、そんなときこそ古庭園本来の石組などをよく観察できるシーズンでもある。池泉には中島を設けて両側に橋を架けているが、安全性のためか人工的なものになっているのが勿体ない。
庭園を回遊していると三尊石組を発見。やや丸みを帯びているものの力強い。しかしながら、植栽により存在感が失われつつある。
身延町公式サイトでは江戸時代とされる古庭園であるが、植栽や人工物の関係で魅力半減している。どちらも取り除いた庭園本来の美しさを見てみたい。
○ | 食事をしながら江戸時代の庭園を観賞できる。 |
× | 植栽と人工物で庭園の魅力を損なっている。 |