栖鳳楼庭園
せいほうろうていえん
江戸初期に森藩を治めていた久留島家の屋敷跡に残る池泉庭園である。旧久留島氏庭園は藩主御殿庭園、栖鳳楼庭園、清水御門前庭(清水御門御茶屋庭園)の3つの構成される。本記事で紹介する栖鳳楼は元は「御山御茶屋」であり、江戸後期(1831)に完成。平成24年(2012)には国指定名勝庭園となる。
藩主御殿庭園(旧久留島氏庭園)の石段を登っていくと、栖鳳楼庭園へ到着。 元は木造2階建て寄棟造りの「御山御茶屋」であった。
案内版には「栖鳳楼茶庭」と記載されていることから露地に分類。築山は七五三石組となっている。
石が多いため分かりにくいが、恐らく次のような配置と思われる。奇数は引用の「陽」を表す数字で変化を生み出すめでたい数字とされる。特に7・5・3は縁起が良いとされることから七五三石組が生まれた。世界遺産の龍安寺 石庭が七五三石組の代表格だ。
築山の手前には巨石による礼拝石を据えている。
栖鳳楼庭園は飛石も見どころだ。分岐点に石臼を使っている。
飛石。
苔付いた置き灯籠。
一瞬、滝石組かと思ったが鳥居に繋がる石段であった。ただ両側の石組をみると滝石組をイメージした石段なのだろうか。
末廣神社に日本一大きな手水鉢があったので撮影。二段の踏み石も巨石で驚く。続いて、清水御門前庭へ向かう。
旧久留島氏庭園の案内図。 [ 案内図を拡大する ]
○ | 九重連山を借景に取り入れた七五三石組が美しい。 |
× | 特に見当たらない。 |