志摩房
しまのぼう
志摩房は日蓮宗総本山・久遠寺の宿坊で、鎌倉時代(1275)からあり久遠寺の宿坊で最古となる。本堂横に枯山水と池泉観賞式庭園がある。枯山水は平成15年頃に作庭されたが、池泉庭園は昭和以前よりあり作庭時期は不明である。
本堂にお参りをして、本堂に上がり右手に進むと紅白の枯山水がある。これまでに見たことがないような意匠で、インパクトがある。住職に伺うと「赤い砂は、火のような一時だけの燃えるような信仰を表し、白い砂はいつまでも変わらない、川の流れのような水のごとき変わらぬ信仰を表しています。その信仰が大海(池泉)へと続き、自身だけでなく皆で救われ幸せになる。大きな目的を成就する。そういったイメージと願いを枯山水と池の庭園に込めております。」とのこと。
その奥には池泉庭園があるが、4月~5月のツツジ開花時期以外に訪れると、写真のように見るべきところが少ない。
滝石組からの流水には、曲線を描くように水路が造られ池泉に注がれる。
再び枯山水。
レンガ色のような品の良い紅色の砂に石を据えており美しい。
○ | 他に例をみない紅白枯山水は面白い。久遠寺に訪れた際には立ち寄ってみてはどうだろう。 |
× | 池泉庭園は見どころが少ないため、ツツジ開花時期以外はお薦めできない。 |