スターバックスコーヒー 京都二寧坂ヤサカ茶屋店
すたーばっくすこーひー きょうとにねんざかやさかちゃやてん
京都の観光名所でもある二年坂に、築100年を越える日本家屋に平成28年(2016)に「リージョナル ランドマーク ストア」としてオープンしたスターバックスコーヒー。リージョナル ランドマーク ストアとは、各地域の象徴となる場所に建築デザインされた店舗のことで全国に20店舗以上ある。
7坪ほどの小さな枯山水を眺めながら、バーカウンターで珈琲を待つ上質な時間。
苔の野筋、石灯籠、蹲踞(つくばい)といった構成であり、京都の枯山水としてはテーマ性がなく、蹲踞の手水鉢や役石が大味なのが残念である。ちなみに、蹲踞とは茶室に入る前に身を清める場所であったり、茶の湯をくみ取る場所であり、詳しくは新潟県新発田市の清水園の記事を参考にして欲しい。
二階の座敷へ。世界初との座敷のスタバでもあり、外国人にも人気のスポットとのこと。床の間にかざされた器には、珈琲豆が入れられている。
まさに古民家で珈琲を嗜む環境は、これまでにないスタバであり新しい。
コロナ禍ということもあり、のんびりと寛ぐことができた。
インテリアも和モダンでスタバらしさを感じさせる。
スタバ入口にある前庭。手水鉢は慈照寺(銀閣寺)にある手水鉢のような立方体型である。
コンセプト・スタバで撮影するには開店直後ぐらいしか通常チャンスはないが、このような状況であるため週末にも関わらず比較的落ち着いて撮影できた。
○ | 観光客がごった返す二寧坂で、ダウンライトした空間で珈琲を頂ける。珈琲を淹れるもらっている間に眺める枯山水を楽しめる工夫が良い。 |
× | 京都の枯山水としては大味。京都市内の庭園の一部を切り取ったものだったり、縮小版を再現させるなどの工夫が欲しかった。ハイセンスなスタバだけに庭園部を厳しめに評価。 |