田端環状積石遺構
たばたかんじょうつみいしいこう
田端環状積石遺構は縄文時代中期から晩期にかけての集落、墓地、祭祀場で構成される。紹介するのは墓地、祭祀場と考えられるストーンサークルであり、昭和43年(1968)に発見された。
京王相模原線「多摩境」駅から徒歩6分、日本で最も駅から近いストーンサークルとされる田端環状積石遺構。都内では唯一見学できる縄文時代のストーンサークル。縄文時代には庭園は存在していないが、「石を立てる」て、「石に奉る」というのは日本庭園のルーツともいえる。重森千靑著「日本の10大庭園」にも「自然の石がもたらす永続性のイメージは、日本人のなかに今も引き継がれている。その表現のひとつが日本庭園なのである」と記されている。このような考えから庭園ガイドでは環状列石も紹介している。
天気の良い日には富士山も見え、遺跡の選地に関係していると考えられている。
庭園の原形である石を立てている様子も見ることができる。
こちらも石を立てている。田端環状積石遺構は住宅街にある眺望の良い公園を兼ねているため、住民の散歩コースにもなっている。
○ | レプリカではあるが、都内で唯一ストーンサークルを見学できる。 |
× | 特に見当たらない。 |