お茶に関する情発信地として「お茶の郷博物館」が1998年にオープン。当時より小堀遠州の復元茶室と日本庭園があり2016年にリニューアルのため休業。2018年3月にリニューアルオープンして、展示室とショップが生まれ変わった。
2018年にリニューアルされた「ふじのくに茶の都ミュージアム」で日本庭園時代は無料開放。こちらの写真は、有料エリアにある富士山眺望ホールからの眺めで、大井川を挟んで手前が旧・金谷町で奥が島田市である。
日本庭園は1998年に造られ、小堀遠州が一部手掛けた仙洞御所の東庭を再現したとのこと。仙洞御所は参拝済みであるが、どこをどう再現しているのか私には理解できなかった。
左手に橋廊がみえる。仙洞御所でいう南池に架かる藤棚の八橋を再現してるのだろうか。
荒々しい護岸石で岩山を表現している。
右手に洲浜と岬灯籠がみえる。
日本庭園を取り囲む築地塀の裏手には、8つの種類の橋が架けられている。写真は筋違反橋(すじかいそりばし)と表記されているが、このような名称は本庭園以外で使われている例を見つけられなかった。
自然石と切石を混ぜて敷いた「寄石敷」と呼ばれる敷石。寄石敷の先には、切石の飛び石へと繋がる意匠が美しい。切石のみを用いた敷石を「真の敷石(真体)」、玉石のような自然石のみの敷石を「草の敷石(草体)」、両方が混ざったのが「行の敷石(行体)」と呼ぶ。
小堀遠州ゆかりの茶室「縦目楼(しょうもくろう)」を見学。こちらは富士山眺望ホールにアクセスできるチケットが必要なエリアである。写真は書院「対雲閣(たいうんかく)」からの1枚。
池の上に立てられた「向峯居(こうほうきょ)」から洲浜を見下ろす。こちらは平安時代の寝殿造りの泉殿(いずみどの)に見立てて造れら他建物。泉殿:寝殿造りの泉水(池泉)に突き出した納涼や観月のための小建物
向峯居は真下を見下ろせるようになっており、このように岩の上に足場が造られている。
日本庭園以外にもうひとつ見所がある。それが、庭園デザイナー石原和幸(イギリスの「チェルシー・フラワー・ショー」で3年連続ゴールドメダル受賞)によるコンパクトな観賞庭園。園内3ヶ所に造られていて、こちらが一番大きな「本庭園」
2つめの庭園を一部をクローズアップ。ジオラマ感が堪らない。
いまや東京にも進出した「ななや」の抹茶ジェラート。濃さによって7段階に分かれているのが特徴である。ただし、こちらの店舗では写真のジェラート単体での販売しておらず、単体購入は冷凍されたカップ販売のみとなるのが少々残念。購入してみたが、味は同じと思われるが、やはりここで掬ったジェラートをそのまま食べたい。
復元庭園の案内図 [ 案内図を拡大する ]
○ | お茶の歴史を学び、日本庭園を散策し、茶室で抹茶を頂け、さらに「ななや」の抹茶ジェラートを頂けお茶と日本庭園を満喫できる。 |
× | 仙洞御所の東庭を復元したとのことだが、それを感じられない。庭園好きは小堀遠州というブランドがあるが故に、期待値が高まるが、いささか消化不良なところがある。 |