大正2年(1913)、南満州鉄道の副総裁から貴族院議員にもなった江口定條(さだえ)の別荘「随宜園(ずいぎえん)」だった。昭和4年(1929)に三菱財閥創業家の岩崎彦弥太が買取り、回遊式庭園として造園。その後、周辺の再開発計画に対して庭園を守る住民運動が発端となり、1974年に東京都が買収し1979年に殿ヶ谷戸庭園(随宜園)として一般公開。
中門を抜けると大芝生にでる。国分寺駅徒歩1分とは思えない空間だ。
大芝生を散策してみる。駅近でかつ紅葉シーズンだけあり、来園者は多く100人ぐらいは居ただろか。
私的には、殿ヶ谷戸庭園最大の魅力と感じた竹の小径へ進む。
竹林と紅葉の美競演。この庭園は、紅葉時期に訪問しなければ、魅力半減だと感じるほどに。
Adobe Lightroomを使ってシャドウハイライト処理(暗部を明るくする画像処理)を強めにして、印象的な写真に仕上げる。
竹林と紅葉を分けるかのようにそびえ立つ1本の木。殿ヶ谷戸庭園最大のシャッターポイントでしょう。東と西が木々に囲まれているため、太陽が南中となる正午に訪れるのがベスト。
武蔵野台地の湧き水を利用して造られた次郎弁天池。
三菱財閥創業家の岩崎彦弥太が所有する時代に造られた数寄屋造り風の茶室「紅葉亭」へ向かう。殿ヶ谷戸庭園が起伏に富む立体的な地形であることが分かる。
紅葉亭で紅葉を楽しむカップル。こんな構図が大好きだ。
紅葉亭に続く氷紋敷きの敷石。(氷紋敷き:不整形の切石を用いて目地を氷裂状にした敷石)
スマホで紅葉を撮影する女性。スマホ画面にも紅葉が映ってますね。こういったシーンは、ついシャッター押したくなる。
集会所としても利用できるサービスセンターを見上げる。色彩豊かな紅葉に圧巻。
モミジと氷紋敷きの敷石。
殿ヶ谷戸庭園の案内図。 [ 案内図を拡大する ]
○ | 竹林と紅葉の競演が最大の魅力。これを眺めるだけに訪れてもいいぐらいだ。 |
× | 竹の小径以外は、印象的な見せ場が少ない。紅葉シーズン以外に遠方から訪問すると満足感に欠けるかも。 |