つつじが岡公園
つつじがおかこうえん
つつじが岡公園は江戸時代(1627)に開園したと伝わるツツジの名所。400年もの間、つつじ園が維持されたことは特筆すべきことで、昭和9年には「躑躅ヶ岡(つつじがおか)」の名で国指定名勝となる。躑躅ヶ岡に隣接するところには、池泉回遊式庭園の花山日本庭園がある。
江戸時代からツツジの名所として知られている「つつじが岡公園」。「つつじまつり」の開催前日に訪問して、隣接する花山日本庭園を取材。
池泉には1つの中島を設け、2本の松で力強さを表現している。
中島の護岸石組は単調なものである。
池泉は八ッ橋を挟み東西に広がっている。八ッ橋とは橋の種類のひとつで、複数の板をジグザグにした形状を表す。由来は無量寿寺(愛知県知立市)のカキツバタの池にある八ツ橋。現在では、八枚とは限らずハナショウブの池などでよく見られる。
「つつじまつり」開催前のため、名称「躑躅ヶ岡」は外側からしか見学できなかったが、ツツジに囲まれた苑路を散策できるようになっている。
江戸時代に新宿区大久保でつくられていた「江戸キリシマ」は大正時代には姿を消しつつあったが、群馬県館林の杉本八代氏によって大久保つつじ園(萬花園)からツツジを購入して、同公園に寄付されることで、まとまった数で「江戸キリシマ」を見られる唯一の場所となった。
○ | 関東有数のツツジ園をバックにして、池泉回遊式庭園を散策できる。 |
× | 日本庭園メインで訪問すると物足りない。 |