平山亮一邸庭園(知覧武家屋敷)
ひらやまりょういちていていえん(ちらんぶけやしき)
知覧武家屋敷庭園のひとつ「平山亮一邸庭園」は、江戸中期(1781)に作庭された枯山水。
知覧武家屋敷庭園で唯一石組がない庭園「平山亮一邸庭園」へ。
サツキの大刈込みと生垣だけのシンプルな庭園。母ヶ岳を遠山とした借景庭園で、美しい稜線をもつ生垣は連山をイメージさせ、借景との連続性が見事である。また、園内には10個の台形切石が並ぶ。
台形切石は琉球庭園にみられる盆栽台である。生垣は比較的温暖な地域にでみられるイヌマキであり、生垣によく使われる。
庭園東南部には石で囲まれた水盤があり、これは当時流行した金魚鉢として使われていた。
長石鉢は刀や槍を洗うものである。庭園入口に「盆栽を載せる切石」について説明があるため、この切石を盆栽を載せる石を勘違いする人がいたが、確かに間違えやすい。
| ○ | 生垣と遠山の連続性が見事である。 |
| × | 特にないが、サツキが彩る5月下旬~6月上旬にも訪れてみたいものだ。 |