洞光院
どうこういん
洞光院は臨済宗妙心寺派の寺院で室町末期(1558)に創建。境内には見浦永紀住職によって設計された枯山水「聯芳庭(れんぽうてい)」が造られている。
洞光院の本堂南庭に枯山水「聯芳庭(れんぽうてい)」があり自由に拝観できる。4つの島が造られ、左から四・七・二・三個の石の島となっている。筋塀は寺院の格式を表すものであるが、本院では無限の空間と厳しさを表している。
左から石組を見ていく。3つの伏石と山形の石で構成されている。
7つの石で構成。別角度から撮影すると、
このようになっている。刈り込みの外側には2石のようにみえるが、2石だと8石になってしまう。公式サイトでは7石と記載されている。よく見ると岩肌が同一であるので、白砂を排除すると1つの石になっているのだろう。
2石で湾曲するような美しいサツキの刈り込み。
最後の三石組。刈り込みが少しでも伸びるとバランスが崩れてしまい、日頃の手入れが必要となる刈り込みだ。
5発下旬にはサツキの開花によりピンクの鮮やかな刈り込みとなり、短いサツキの命が終わると元の厳しい世界に戻っていく輪廻(りんね)の様子を演じているとのこと。また合計16石で構成されており、これは十六羅漢にちなんでいると推測。十六羅漢をテーマにした石庭では京都の妙蓮寺が挙げられる。
○ | 筋塀をどこまでも交わることのない無限の空間と厳しさを表しており、筋塀を庭園の意図に絡めた発想が見事である。 |
× | 特に見当たらない。 |