円城寺
えんじょうじ
	
						
				円城寺は江馬輝経(てるつね)によって鎌倉時代(1221)に開基した臨済宗妙心寺派の寺院である。その後、廃寺するが安土桃山時代(1582)に武将・金森可重によって中興。住職に伺うと、庭園は畑だったところを平成元年に作庭したとのこと。
						国指定名勝「江馬氏館跡庭園」から徒歩圏にある円城寺。寺院は鎌倉時代に創建した由緒あるが、庭園は平成元年に作庭された近代庭園。神岡町の雄大な山並みを借景とした池泉庭園である。
						池泉には中島を設けて、巨石の切石を2本渡している。
						北西部には出島と枯滝石組で構成されている良いデザインであるが、植栽が伸びており枯滝石組が見えにくくなっているのが残念。
						庭園の正面には築山を設け、頂部には三尊石。
						三尊石は立石で構成された意欲的なもの。ただこちらも雑草が伸びており石組の存在が弱まっている。
| ○ | 枯滝石組、出島、意欲的な三尊石と近代庭園ながらも美しい要素をもっている。 | 
| × | 雑草により石組が全体的に弱まっているのがもったいない。 |