府中の森公園 日本庭園
ふちゅうのもりこうえん にほんていえん
府中の森公園 は米軍基地の跡地に平成3年(1991)に開園。同時期に池泉回遊式の日本庭園も造られた。
調布・府中エリアには公開された唯一の日本庭園が府中の森公園と思われる。池泉が2ヶ所あり、背景に人工物が入らない空の抜け感が気持ち良い日本庭園である。
池泉には小規模であるが、三段落としの滝石組がある。このようなときは、スローシャッターで水が流れるような写真を撮影したくなる。こちらは手持ちで1/10秒に設定している。レンズ側には最大5.5段分の手ぶれ補正があるため、2-3枚撮影すればぶれない写真が撮影できるので便利である。余談であるが私の利用しているSony α7Ⅳには、ダイヤルであらかじめ設定した内容を素早く切り替えれるようになっている。メモリーは3つ保存でき、そのうちのひとつが、スローシャッター用にしている。設定内容はシャッター速度が1/10秒で、ISOが50にしている。
汀は洲浜風の意匠であり、沢飛石は池の中で泊まる「舟附き渡り」の様式になっている。このような様式は引接寺(福井県越前市)でみられるが、例は非常に少ない。
2ヶ所目の池泉へ向かう。こちらは先ほどの池泉の1/3程度の広さであり、岬灯籠を据えているが、やや違和感がある。
苑路自体はあまりなく、ゆっくり巡っても3分ほどで見学できてしまうお手軽な日本庭園だった。
○ | 全国的にも事例の少ない「舟附き渡り」様式の沢飛石を見学できる。 |
× | 特に見当たらない。 |