以楽公園
いらくこうえん
以楽公園は日本住宅公団が計画して、モダンな庭園造りで知られる日本庭園史の研究家・重森三玲によって昭和36年(1961)に作庭された。当初は「以楽苑」と命名されるが、その後荒廃。平成10年(1998)に再整備され、春・秋に2週間程の一般開放される。
住宅街に重森三玲が作庭した庭園が残る以楽公園。住宅街ということで、子供が石に登ってしまう危険性などを考慮してだろうか、春と秋に2週間程度だけ一般公開される。公開日は管理人も常駐していた。
対岸から焦点距離200mmの望遠レンズで枯滝石組を撮影。
近づいて眺めてみると、青石による豪華な枯滝石組。滝石に寄り添うように滝添石を組んでいる。
角度を変えて撮影。滝石組の奥にも三尊石風の石組を設け、こちらは遠山石だろうか。
徳島市の国指定名勝「阿波国分寺」の本堂裏にある石組に似ている。天を突くような立石を鶴首石とした鶴石組のようにみえる。
先ほどの石組を別角度から撮影。意欲的で重森三玲を感じさせる意匠だ。
連山石組のような石組。巨石の背後に立石を立てるなど、あまり例を見ないような石組が面白い。
このような苑路を歩きながら重森三玲の石組を楽しめる。この苑路もコンクリートがメインながらも、延段のようなアクセントを付けている。
Z字の流れは、春日大社にある重森三玲の作品「三方正面七五三 磐境の庭(いわさかのにわ)」を彷彿させる。
出島も設けられた石組。
出島の石組は三尊石に置かれたものや、遠山に見立てた石などがみられる。
○ | 鶴石組のような石組が意欲的で力強く美しい。また公開時期が限られてるが故に、公開シーズンは整備がされているのもメリットだろう。 |
× | 特に見当たらない。 |