樺崎寺浄土庭園
かばさきじじょうどていえん
足利義兼(よしかね)によって創建。鎌倉時代初期の浄土庭園をもつ寺院として貴重なことより平成13年に国史跡に指定。昭和59年より発掘調査が行われ、2005年より室町時代の姿へ向けた復元工事が着手。2018年には池岸の復原が完了。引き続き復元作業が行われている。
かなりの想像力を必要とする浄土庭園。それでは、ちょっとした高台に登り見下ろしてみる。足利義兼が平泉の中尊寺や毛越寺の華麗な浄土庭園を模して造られた庭園であり、池の中央にある中島は江戸時代に造成された姿に復元されている。
写真のエリアは樺崎寺の廃寺後水田になっていたが、復元工事により池を取り戻す。
2018年に復元された池岸。洲浜に敷かれた石が荒々しいのが特徴である。
樺崎寺浄土庭園から八幡山方面を望む。写真にある階段を登ると多宝塔や樺崎八幡宮がある。
足利氏を弔う御廟跡(ごびょうあと)。う~ん、さすがにイマジネーションが働かない。
樺崎八幡宮にも立ち寄ってみる。
樺崎八幡宮の裏手に回ると朱塗りの本殿がみられる。色鮮やかな二手先(ふたてさき)。二手先から格式ある寺であることが分かる。二手先:柱から外方に出た支えであり、2段構造になっているもの。さらに複雑な構造をもつ3段構造の三手先は、さらに格式が高いといわれる。
史跡樺崎寺院跡 遺構配置図(パンフレットより引用) [ 案内図を拡大する ]
○ | 借景に山並みが広がり雄大。 |
× | 復元保存工事中であるため、かなりの庭園マニアでないと楽しめない玄人向けな庭園。 |