桂太郎旧宅

9施設共通も萩市文化財施設1日券が使える施設で最も庭園が美しいのが桂太郎旧宅である。誤解を恐れずいうと、こちら以外は邸宅庭園という位置づけで本格的な庭園はここだけである。本庭園は藍場川の水を引き込んだ流水式池泉庭園となっている。

護岸石組は丸みを帯びた石が多いが、大小組み合わせることにより複雑で力強い護岸に仕上がっている。

池泉庭園ながらも藍場川の水を引き込んだ流水式であるため、常に水が澄んでいる。

庭園南部には三尊石組を設けている。

主屋側は芝庭で飛石を打っている。

縁側前には逆三角形の迫力ある手水鉢。

護岸石組のもう1段の石組があり、二重の護岸石組のような意匠にみえる。（青線と赤線）二重護岸石組の例としては滋賀県野洲市の兵主大社の例が分かりやすい。また推測の域をでないが、上段の赤線は亀石組ではないかと想像。そう考えるのは、、

赤線の左側に近づいて撮影すると、亀頭石らしき石ががあるからだ。

池泉の奥は水路になっており藍場川に繋がっている。

邸宅と池泉庭園の位置関係はこのような感じ。ちなみにパンフレットには萩地方独特の懸石と呼ばれる石組があるとのことだが、どれがその石組であるか分からなかった。なお懸石は萩城跡にある花江茶亭 石庭で解説しているので参考にしてほしい。

藍場川と池泉庭園はこのような感じで石垣にトンネルを設けて水を取り込んでいる。

流水式池泉庭園であることが分かる見取り図。（パンフレットより引用） [ 案内図を拡大する ]