世界2,800ヶ所以上の夜景を巡った男が庭園を巡る

貴船神社 石庭

きぶねじんじゃ せきてい
美しさ ★★
静寂さ ★★
京都府京都市左京区
  • 本宮

    重森三玲の石庭を早朝から見学できる

    枯山水
    庭園面積 300坪 (小規模)
    作庭時期 不明 ~飛鳥 奈良 平安 鎌倉 室町 安土桃山 江戸 明治 大正 昭和 平成 令和

貴船神社 石庭の由来

全国に約450社ある貴船神社の総本社。京都の奥座敷での川床料理や、近年では陰陽師の聖地としても人気が高まっている。本宮には重森三玲による石庭「天津磐境」、結社(中宮)には舟石「天乃磐船」、奥宮には「御船形石」がある。






  • 重森三玲

    早朝6時から重森三玲の庭園を見学できる貴船神社。京都の大半の寺院は9時開門のため、早朝から活動したい人にはお勧めだ。ただ注意点がひとつ。京都駅から始発を使い、朝6時40分には最寄り駅となる比叡山電鉄・貴船口駅まで到達できるが、貴船口駅から貴船までのバスは9時からだ。本宮までは2kmで徒歩約25分だが、気持ちよい区間で徒歩も良いだろう。なお車の場合は駐車場は24時間出入りできるが、駐車場は全部で25台しかなく、朝到着以外は混雑するだろう。

  • 天津磐境

    さて、こちらの石庭は「天津磐境(あまついわさか)」と呼ばれ、古代の人々が神祭りをおこなった神聖な祭場「天津磐境」をイメージして造られた石庭だ。実際に天津磐境として祭祀を行った場所として伝わるのは、倉敷市の阿知神社が有名である。

  • 天津磐境

    苔付いた手水鉢。

  • 天津磐境

    本石庭は貴船名石保存のため、すべて貴船川から産出された貴船石で石組されており、舟形のような形をしている。これは桓武天皇の母である玉依姫命(たまよりひめのみこと)が、水源を求めて黄船に乗って淀川、鴨川、貴船川を遡ってこの地に来られたという貴船神社創建の伝承にちなんでいる。貴船神社の由来は、この「黄船」にある。(諸説あり)

  • 結社

    続いて本宮から徒歩3分ほどのところにある結社(ゆいのしろ)。その名の通り縁結びの神様が祀られているとされる。ちなみに結社は本宮と奥宮の間にあることから中宮とも呼ばれる。

  • 天乃磐船

    結社には「天乃磐船(あまのいわふね)」と呼ばれる巨大な舟石を据えている。これは平成8年(1996)に地元の造園業者から奉納されたものだ。本宮同様に、貴船神社では舟は神様の乗り物として神聖視されている。

  • 天乃磐船

    別角度から舟石を撮影。

  • 天乃磐船

    もう1枚。これまで数々の舟石を見学してきたが、これに勝る迫力のある舟石はない。

  • 貴船神社創建地とされる奥宮

    結社から徒歩6分で、貴船神社創建地とされる奥宮に到着。

  • 御舟形石

    神様が乗ってきたとされる黄船は、ひと目に触れぬように石で包み囲んだ「御舟形石」。

  • 御舟形石

    別角度から撮影。

  • 権地

    奥宮の隣に枯山水があるとおもったが、あとから調べると「社殿の改築時に仮の社殿を立てる場所」とのことで、それを権地(ごんち)と呼ぶそうだ。初めて知った・・・

  • 貴船神社の案内図

    貴船神社の案内図。バス停から奥宮までは本宮、結社を経由して徒歩15分ほどかかる。 [ 案内図を拡大する ]


総評
本宮、結社、奥宮の三社詣により、貴船神社で神聖視されている舟石をモチーフにした石庭や舟石などを見学できる。ひとつの物語になっており感慨深い。
×特に見当たらない。


アクセス
京都府京都市左京区鞍馬貴船町
京都駅から公共交通機関で約1時間20分。車で50~60分。

駐車場
有り(本宮を少し過ぎたところに10台、奥宮に15台あるが、過ぎに満車になるため、朝10時以降の到着はお薦めできない) 周辺のコインパーキングを地図から探す

開園時間
本宮 午前6時~午後6時(5月1日~11月30日は午後8時まで)
結社、奥宮 終日開放

年中無休

入園料
無料

公式サイト

地図
正門にピンを立てています。
訪問日 2022-03-05 (土) 更新日 2022-03-20

貴船神社 石庭に関する庭園特集



貴船神社 石庭周辺の庭園

白龍園
京都市左京区 2.7km
白龍園
実相院門跡
京都市左京区 5.1km
実相院門跡
妙満寺 雪の庭
京都市左京区 6.1km
妙満寺 雪の庭

100km以内の庭園スポットを直線距離で表示


よくある質問


いつごろ作庭された庭園ですか。
作庭時期は昭和(1965年)です。
雨でも濡れずに楽しめますか。
いいえ。屋外を回遊する必要があります。
抹茶や珈琲などを楽しむところはありますか。
残念ながら、ありません。



京都府の人気夜景スポット