松江歴史館
まつえれきしかん
城下町松江の文化を保存・展示を目的として平成23年(2011)に開業した松江歴史館。有料エリアと無料エリアに分かれるが、枯山水は無料エリアで楽しめる。
松江城のお堀近くに松江歴史館があり、館内では枯山水を愉しめる。公式サイトには「雲州の様式により、黒松を中心にし、飛び石、短冊石を配置」とあり、出雲流庭園は手前の敷き砂と 飛石の空間が主役とされれ再現しているが 出雲流庭園の特徴である飛石組手法といわれる短冊石の周辺に臼石などの丸石は見られなかった。出雲流庭園の飛石組手法例は奥出雲の絲原家庭園(絲原家住宅)を参考にして欲しい。
枯山水には小振りな岩島を配置し、切石による石橋が架けられている。
庭園南部には二段落としの枯滝石組が作られ、水落石の両脇には巨石による滝添石が景を引き締め、二段の滝壺には少し大きめの石を据えて、水飛沫を表現しているように感じられる。枯山水の名園といわれる京都の大徳寺 大仙院では、水飛沫を表現している石があり、ぜひご覧になって頂きたい。
庭園北部を撮影。中央には黒松、そして巨石による護岸石組との組み合わせで迫力を出している。一方、右手の石灯籠はどこか模型的な風合いで少々興ざめ。
北部から庭園を眺める。庭園内も散策できるようになっているのが嬉しい。
大広間から庭園を眺められるため、松江散策の休憩スポットとしても最適だろう。
○ | 無料スペースの大広間から、寛いで枯山水を愉しめる。 |
× | 模型的な石灯籠に少々興ざめる。 |