西新井大師
にしあらいたいし
西新井大師は總持寺(そうじじ)の通称である。總持寺は空海によって平安時代に創建された、奈良県桜井市にある長谷寺を総本山とする真言宗豊山派の寺院。関東厄除け三大師のひとつに数えられ、関東の高野山ともいわれる。本堂西側にある庭園の作庭時期は不明であるが、過去地図を見る限り昭和には既に存在していた。
夜景仲間に西新井大師に小さな庭があることを教えてもらい訪問。西新井大師といえば、厄除け大師で有名なお寺であるが、まだ訪問したことがなかったので立ち寄ってみることにした。矩形の池泉の形状から推測するに、どうやら古庭園ではなさそう。
石橋は平成6年に寄贈されたものであり、その奥には滝石組が設けられている。
落差2mほどの滝石組は深山幽谷な雰囲気があるが、もう少し木々を剪定して石組を見せたほうが良いと感じた。
中島には祠があり、湾曲した切石橋が架けられている。
「ここでしか見たことのない意匠をもつ石灯籠が印象的だった。
日本庭園というか、お寺に付随したお庭という感じではあるが、西新井大師の風格からなのだろうか、近代庭園ながらも趣を感じるのは不思議だ。
本堂南側にも小さな池泉があり、流れが美しかったのでスローシャッターで撮影。手持ち撮影で、シャッター速度は1/10秒にしている。
○ | コンパクトながら趣を感じさせてくれる。本堂の高台から庭園全景を眺めてみるのが良いだろう。 |
× | 滝石組周辺の木々により、石組が隠れてしまっている。 |