世界2,800ヶ所以上の夜景を巡った男が庭園を巡る

能仁寺

のうにんじ
美しさ ★★
静寂さ ★★★
埼玉県飯能市
  • 能仁寺の山門

    奥行きと立体感のある池泉鑑賞式庭園

    池泉庭園
    庭園面積 324坪 (小規模)
    作庭時期 不明 ~飛鳥 奈良 平安 鎌倉 室町 安土桃山 江戸 明治 大正 昭和 平成 令和

能仁寺の由来

室町中期(1501)に飯能で大きな勢力をもった中山家勝が、曹洞宗の名僧を招いて小さい草庵(そうあん:小屋)を開いたのが始まり。家勝没後、子の中山家範が父の菩提(ぼだい:仏)を弔うため本格的な寺として創建。本堂北庭には池泉鑑賞式の蓬莱庭園がある。






  • 能仁寺の本堂

    まずは能仁寺の本堂を眺める。

  • 大書院から庭園を眺める

    能仁寺は自由に参拝できるが、庭園を眺めるには300円が必要。まずは大書院から庭園を眺める。こちらはメイン庭園「池泉鑑賞式の蓬莱庭園」ではない。

  • 飛び石の先に立派な石灯籠が控える

    飛び石の先に立派な石灯籠が控えるが、庭園内は立ち入りできない。

  • 大書院の大広間

    大書院の大広間から庭園を眺める。

  • 能仁寺の本堂北側

    能仁寺の本堂北側にやってきた。白壁の土蔵がみえる。

  • 能仁寺庭園を眺める

    こちらが能仁寺庭園である。池泉鑑賞式の蓬莱庭園であり、築山、亀島、鶴島、石橋を備える。

  • 枯滝

    山畔に沿って豪壮な枯滝石組を組んおり、本庭園で素晴らしい意匠と考えるところだ。ただ、黒松により枯滝石組の視界を一部遮っているのが残念。

  • 飛び石と霰崩し(あられくずし)

    夜景スポットでもある天覧山の急斜面を巧みに取り入れることで、立体的な庭園を生み出している。また、飛び石の周りを大きめの玉石を粗く敷いた敷石「霰崩し(あられくずし)」が施された意匠が凝らされている。

  • 庭園を眺める女性

    庭園を眺める女性。ちなみに、本堂や大書院の廊下はよく磨かれ手入れが行き届いている。フラッシュを利用したようにみえるが、暗めに撮影して暗部を引き上げるレタッチ処理で、自然な様子を再現。もちろん一眼レフやミラーレスを利用したRAW画像であることが大前提。

  • 能仁寺庭園の額縁庭園

    枯滝石組の右手、山裾下に洞窟石組があるのが分かるだろうか。望遠撮影してみると、、、

  • 能仁寺庭園の額縁庭園と土蔵

    このようになっている。洞窟石組とは蓬莱神仙思想による蓬莱石組のひとつである。形状は護岸に二石の支え石をいれ、その上に板状の石を被せた石室形式である。(出典:古庭園の観賞と作法手法 著:吉田徳治)

  • 石灯籠をメインに添えた額縁庭園

    能仁寺庭園と土蔵を眺める。奥行きと立体感ある庭園であることが分かる。

  • 最後に、大書院の大広間越しに石灯籠をメインに添えた額縁庭園を撮影して、能仁寺を後にする。


総評
天覧山の斜面を活かした立体感と奥行きのある庭園は、関東近県ではあまり見られないタイプである。
×見応えのある枯滝石組が黒松により見えづらい。


アクセス
埼玉県飯能市飯能1329
西武池袋線「飯能駅」北口から、名郷・名栗車庫・湯ノ沢・西武飯能日高団地行き等で「天覧山下」下車 徒歩5分

駐車場
あり(無料)

開園時間
午前9時~午後4時

入園料
300円

公式サイト

地図
正門にピンを立てています。
訪問日 2018-03-31 (土) 更新日 2020-07-26



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よくある質問


いつごろ作庭された庭園ですか。
作庭時期は室町(1501)です。
雨でも濡れずに楽しめますか。
いいえ。屋外を回遊する必要があります。
抹茶や珈琲などを楽しむところはありますか。
残念ながら、ありません。



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