乙女の祈りの庭(知覧平和公園)
おとめのいのりのにわ(ちらんへいわこうえん)
乙女の祈りの庭は、知覧特攻平和会館などのある知覧平和公園内にある日本庭園。本庭園は「乙女の祈りの庭」は横峯清志、駒水光郎の造園で昭和61年(1986)に作庭された。(南九州市役所 都市計画課に確認済み)
知覧の庭園といえば知覧武家屋敷が名高いが、知覧武家屋敷から2kmほど離れた知覧平和公園にも日本庭園がある。
まずは道路を挟んで向かいにある観光案内所を兼ねたレストラン&宿泊施設である「さくら館」のあたりからの観賞。先ほどの写真と比べると分かるが、岩のような山形の巨石は厚みはそれほどない。そして中央にある巨石を土台とした灯篭も目を惹く。
さらに庭園北部を撮影すると、大刈込みと巨石で山を表現しているようにもみえる。
巨石に囲まれたところに枯池をつくり、借景には知覧の山並み。
枯池には眼鏡橋のような石橋を架けている。
切石による低い石橋。
枯池は枯流にもみえるような地割だ。古庭園の要素は少ないが、巨石を使いつつも大味にならず洗練した庭園に感じられる。ネットでも本庭園に触れている記事は少なく、多くの観光客には気づかれていない庭園だろう。知覧武家屋敷や知覧特攻平和会館に訪れたら合わせて訪問してみたいところだ。
○ | ダイナミックで力強い枯山水。常時開放された庭園としては整備が行き届いていて気持ちよい。 |
× | 庭園自体に×はないが、日本庭園に関する文献が少なく詳細がよく分からない。 |