旧小澤家住宅
きゅうおざわけじゅうたく
江戸後期からの豪商・小澤家の店舗を兼ねた住宅である町家。庭園は明治40年代に造園された。その後整備され、平成23年(2011)に一般公開される。
夏季の特定時期だけ旧小澤家住宅にて、かき氷などが販売され。通常貸し部屋となっている「離れ座敷」など一般公開される。訪問時は丁度そのタイミングであった。離れ座敷でかき氷を食べられるようになっているが、庭園観賞としては常時開放されている写真の「百合ノ間」からのほうが美しい。
明治末期に百合ノ間のある新座敷などの増築とあわせて造園され、陶製の鶴も飾ってある。
芝生で大海を表現しており、苑路に飛石を敷いている。
巨石で築山や島を造り、松や石灯籠などを配して日本三景「松島」を模している。松島を摸して庭園としては福岡県柳川市の立花氏庭園 松濤園が有名である。
青石による2・2・1の石組は、鋭く力強く美しい。
四国石、紀州石、佐渡の赤玉石などの名石で島を造っている。特に新潟県では佐渡の赤玉石がよく使われる。
○ | 芝庭を大海とし、松島を摸した近代庭園を座敷からでゆっくり観賞できる。 |
× | 名石揃いだが日本庭園としてはやや単調な造りである。 |