桜山公園
さくらやまこうえん
標高591mの桜山に、平成元年(1989年)に開園した桜山公園。日本さくら名所100選に指定され、桜山森林公園とも呼ばれる。
桜のシーズンだけ駐車場が有料となる桜山公園。第一の広場に池泉回遊式庭園が造られている。
水際を美しくみせる技法の州浜の先には、可愛らしい岬灯籠を据えている。その手法は、日本最高峰の日本庭園といわれる京都の桂離宮と似ている。
角度を変えて撮影。
池泉には中島を造っている。桜山公園では、護岸石組など石組には三波石を利用している。三波石とは、庭石などによく使われる青色ひとつであり、桜山の南側にある国指定名勝「三波石峡」で産出される名石である。
桜山の斜面を利用して枯滝石組を造っている。上段の枯滝石組では水が落ちる面に見立てた水落石に美しい三波石を使い、水の流れを表現している。そして、ここから下段の枯滝石組へと繋がる。
こちらが下段の枯滝石組である。落ち葉がなければ、立派な2段組の枯滝石組となるだろう。
第2の広場にある見本庭園。駐車場はなく第一駐車場から徒歩10分ほどかかるが、2台ほど路肩に停車できるスペースがある。オフシーズンには訪れる人は少ないので、短時間であれば停車可能だろう。
見本庭園にはいつくかの坪庭や茶室などあるが、三波石見本庭園同様にあまり整備されておらず、見るべきところが少ないのが正直な感想だった。
桜山公園の案内図(パンフレットより引用)
○ | 洲浜の先に据えた岬灯籠が可愛らしく、また枯滝石組が豪壮で立派である。 |
× | 全体的に大味な日本庭園である。枯滝石組の枯れ葉を除去できると魅力が増すが、無料公園であるため、そこまで求めるのは厳しいだろう。 |