佐世保花園
させぼかえん
佐世保の建築会社である重村善三産業株式会社の重村社長を中心に、10年以上の歳月をかけて整備してきた個人庭園。常時開放されており、牡丹が美しいシーズンのみ有料となっている。
「佐世保の金閣寺?」。佐世保花園に訪れた人は、きっとこのような印象を持つことでしょう。そしてこちらは建築会社の社長の個人庭園という事実にも驚きを隠せません。小高い丘を廻遊できる園路があり、まず山頂から全景を眺めてみる。
2018年の記事には10年以上の歳月をかけて造園、2015年の記事には金閣寺を模した建築物は存在していなかったため、2000年頃から造園を開始したのだろう。佐世保市郊外ということもあり、借景との競演が美しい。
訪問時はシーズンオフの2月ということもあり花は見られなかったが、庭園目的であり十分楽しめた。
富士山のような出島と松で覆われた岩島。
金閣寺を模した建築物の近くで亀を模した岩を見つける。とても具象的な意匠だ。
ちなみに金閣寺を模した建築物は内部は工事中で立ち入りできなかったが、個人邸を開放している社長の心意気を考えると、いつか開放されるときが来るような気がする。
4~6月頃にはつつじやサツキで染まる。またハイシーズンは牡丹の咲く4月上旬~下旬であり、この時期に訪れるのが一番良いだろう。その様子は観光情報サイトで確認して欲しい。また橋の奥は巨大な岩盤で、近づいてみると・・
このような入り江になっている。将来的には水を落として滝にもできるように感じた。
富士山に見立てられた出島。三保の松原と富士山を組み合わせているのだろうか。
丘から富士山に見立てた出島と松の出島を見下ろす。
○ | 佐世保では常時みれる庭園が佐世保花園のみ。一般的な日本庭園とは風情が異なるが、他に例を見ない面白い空間である。このような場所はSNSで一気に火が付き人気になると思われる。 |
× | 主景となっている金閣寺を模した建築物の背後にあるビニールハウスの温室が気になってしまう。 |