袖ケ浦公園
そでがうらこうえん
5月中旬から6月中旬にかけて1万5000株の菖蒲が咲きそろう「花菖蒲園」などが美しい袖ケ浦公園は昭和49年(1974)に完成。遊魚池や「せせらぎ」周辺は日本庭園風になっている。
袖ケ浦公園の園内マップには日本庭園という記述はないが、日本庭園風のエリアが存在している。房総半島は日本庭園が少ないため今回紹介することに。まずは遊魚池周辺を廻遊する散策路を歩いてみる。左奥には流れがあるが、後ほど紹介していく。
苑路の沢飛石には転落防止に手すりを設けている。安全策とはいえ沢飛石にこのような無機質な手すりは興ざめだ。例えば京都の南禅寺境内にある天授庵では竹製の手すりにすることで庭園に馴染ませている。
先ほどの流れを眺めてみると、汀はコンクリートが見えているが、無骨な石を配置することで全体的には風合いが良い。
上流から下流を眺める。
下流から上流を眺めると立石もあり、公園内のせせらぎ広場としてのクオリティは高いほうである。
花菖蒲園近くの流れは先ほどの無骨な装いと違う、ゆったりとした時間が流れているような光景である。
袖ケ浦公園の案内図。赤マーカの領域が取材エリアである。 [ 案内図を拡大する ]
○ | 厳密には日本庭園とはいえないが、せせらぎ広場の「流れ」は意外にも豪華で見応えがある。 |
× | 沢飛石の手すりが周辺の雰囲気を壊している。 |