百年庭園の宿 翠水
ひゃくねんていえんのやど すいすい
本記事で紹介する庭園は、明治22年(1889)に、炭鉱を経営していた貴族院議員・山本貴三郎氏によって庭園と屋敷が造られた。大正5年(1916)に「ホテルニュータガワ」として創業。平成30年(2018)には「アートホテル小倉 ニュータガワ」としてリブランド。また同敷地には昭和37年(1962)に旅館・田川離れがあり、令和3年(2021)に全3室の「百年庭園の宿 翠水」として生まれ変わり、翌年には登録有形文化財に登録された。
宿に電話確認すると、宿泊者以外も庭園見学ができるということで訪問。「アートホテル小倉 ニュータガワ」の敷地に「百年庭園の宿 翠水」と庭園があり、アートホテルは結婚式場も兼ね備えている。
日本庭園の「和」にデザイン性のあるガラスステージは、まさに「ArtWedding」。
紫川の支流より水を取り込んだ池泉回遊式庭園。公式サイトでは、松の植え込みを主体とした「林泉回遊式書院庭」と表記している。本庭園と離れ座敷「翠水」が調和しており、僅か3室の客室からもちろん庭園を眺められる。中島には橋を渡している。
橋の脇には中央に穴の空いた奇岩に灯籠を置いている。
12畳+7.5畳のお部屋「企救(きく)」に面した庭園。2食付きで平日であれば2名1室で総計5万円ちょっと(2024年時点)。
石組と刈込みが融合しつつも、石組の存在感を弱めていない。
出島が荒磯(ありそ)の景を醸し出している。 荒磯:荒々しい磯場。水際に作られることが多い。
池泉の縁に沿って渡る磯渡り形式の沢飛石。
チャペル形式のウエディング施設から日本庭園を望む。
○ | 出島に造られた荒磯の景が力強く美しい。また宿泊者以外にも開放されているのが嬉しい。 |
× | 特に見当たらない。 |