松籟庵
しょうらいあん
松籟庵は昭和59年(1984)に開園した高砂緑地にある。スーパーマーケット「長崎屋」の創設者の寄付をきっかけに茶室・書院「松籟庵」と日本庭園が整備され、平成3年(1991)に完成。
茅ヶ崎海岸から徒歩10分ほどの場所にある茶室・書院「松籟庵(しょうらいあん)」。ゴールデンウィークで、かつ高砂緑地にてイベントが開催時に訪問したため多くの人で賑わっていたが、通常時は静寂な空間だと思われる。
松籟庵の南部には滝石組を設けている。築山に溶岩石と思われる石を敷き、滝添石は周辺の石と明らかに異なるものを使うことで、滝石組を際立たせている。滝石組の手前には手水鉢も確認できる。
滝石組からは流れを設けて、栗石を敷いている。やや雑草が伸びているのが惜しまれるところ。
流れを下って行くと、石橋を渡しており、
やがて池泉へと導かれる。池泉には緩やかな弧を描く切石橋を渡しており、園内で最も気持ちのよいポイントだ。
石橋は両端が鋭角に処理されており、
GW期間だったのだろうか。通常は茶室利用者しか利用できない露地を見学できた。書院の南側には腰掛待合があり、露地門から腰掛待合に誘われ、ここで主人の迎えを待ち、奥にある茶室へと向かう。
こちらが4畳半の茶室であり、にじり口を設けている。
○ | 築山に溶岩石を置き、白石の滝添石をもつ滝石組で滝を強く印象づけ、そこから流れで池泉に導かれる様子が良い。 |
× | 庭園の主景となる滝石組の近くに、一時的だと思うが竹の資材が置かれているのが残念。 |