等々力渓谷 日本庭園
とどろきけいこく にほんていえん
等々力渓谷は昭和49年(1974)に斜面の一部を風致公園として開園。都内唯一の渓谷であり距離は1km、東京都指定名勝を受けている。日本庭園は昭和の造園家・飯田十基(じゅうき)によるもの。
等々力渓谷は渋谷から20分ほどで訪問できる都内屈指の癒やしスポットと知られている。等々力駅から渓谷沿いの散策路を南下していくと、日本庭園にたどり着く。ゆっくり歩いても15分ほどだろうか。
渓谷の斜面を活かして滝石組を造っている。水流があるため池泉庭園と位置づけたが池泉の存在感は弱い。
昭和36年に建築された書院で注目したいのは敷石であり、 切石と自然石を交互に配置しており格調の高さを感じさせる。
庭園は「雑木の庭」の創始者として知られる造園家・飯田十基(じゅうき)によるもので、自然の木を極力伐採せずに活かしている。飯田十基の手掛けた庭園としては、成城学園にある旧猪俣邸や、春雨庵(山形県上山市)が挙げられる。戸田芳樹風景計画の記事によると敷石や飛石をシンボリックにくっきりと見せる設えは飯田の名人芸と言って良い。
と表現している。
冠木門近くにある竹林。
等々力渓谷の遊歩道は家族擦れからカップルまで多くの人が散策を楽しんでいる。
等々力渓谷 日本庭園 案内図 [ 案内図を拡大する ]
○ | 等々力渓谷散歩の折り返し地点にある日本庭園は書院でも寛げる。木々をできるだけ残した緑豊かな庭園である。 |
× | 日本庭園として見るべき要素は少ない。 |