1872年に創設された日本最古の博物館で、翌年には日本庭園が造られる。庭園は徳川家康が開基した天台宗関東総本山「寛永時(かんえいじ)」の庭園の名残をとどめる。京都の伏見にあった茶室「転合庵」が移築されるなど、各地から5つの茶室が移築されている。庭園は春と秋のみの公開で、公開期間は年間で約3ヶ月ほどである。(開基:資金提供者)
春・秋のみ公開される庭園を撮影するために、トーハクの愛称で知られる東京国立博物館へ。まず見えてくるのが、明治42年(1909)に開館した表慶館が見えてくる。明治建築の代表作として重要文化財となっている。
まずはちょっとした高台から池泉庭園を眺める。庭園裏が霊園で高層建築がなく、都心でありながら気持ちイイ。
下からのアングルで庭園を眺めてみる。空が広いことがよく分かる。
池泉越しに茶室である転合庵(てんごうあん)を望む。日本庭園を語る上で欠かせない小堀遠州(徳川家の茶道指南役)が、京都伏見の六地蔵に建てた茶室を移築している。
大阪→三溪園(横浜)→埼玉を経てここに移築された春草廬(しゅんそうろ)。円形平石の整列している飛び石に近代的な美を感じる。
東京国立博物館の本館裏手を望む。まぁまぁ賑わっているのが分かります。
有料で貸切利用できる茶室「応挙館(おうきょかん)」。週末の1日利用で5.3万円(2018年時点)。場所と最大50-60名収容できる広さを考えるとお得?
こちらも有料貸出施設の九条館。縁側越しに撮影してみたら、偶然にも、窓ガラスに紅葉が反射して面白い1枚に仕上がった。3割増しになる構図(笑)
同じく九条館で、窓ガラス越しに新緑を観る。時が止まったような空気感を演出できる。
勢いづいて、九条館でもう1枚。右手に明かりを取り入れてみた。どうだろう。。。
庭園をあとにして最後にもう一度、表慶館を撮影。ヨーロッパで撮影したようにみえるのがいいですね!
東京国立博物館 庭園散策マップ [ 案内図を拡大する ]
○ | 日本庭園を語る上で欠かせない江戸時代初期の作庭家・小堀遠州の茶室を都内で観られる。また庭園を一歩出ると明治時代初期の洋風建築物を楽しめ、和洋を一度に味わえる。 |
× | 日本庭園としてはあまり特徴がなく、庭園だけを目的とすると消化不良となる。 |