友泉亭公園
ゆうせんていこうえん
1757年(江戸中期)筑前福岡藩の第6代藩主・黒田継高(つぐたか)の別邸として設けた「友泉亭」を、福岡市ではじめて池泉回遊式庭園として整備。1998年に福岡市の指定名勝を受ける。
券売機を越えると、S字を描く敷石に出会う。いきなりの美しい光景にうっとり。ちなみに、ある程度の幅と長さのある園路のような敷石を延段(のべだん)という。
延段の先には野点傘(のだてがさ)。絵になる景色を撮影する、絵になる女性の後ろ姿を撮影する自分(笑)(野点傘:屋外の茶会「野点」で使われる傘)
苔と小さめの玉石を、霰(あられ)をまき散らしたように敷いた敷石「霰零し(あられこぼし)」。霰零しによる散策路のカーブにうっとり・・・
泉から流れ落ちる滝。水が岩肌を伝わらず落ちる「離れ落ちの滝」を手ぶれ補正をONにして、シャッター速度を1/6秒の低速撮影で水の流れを表現してみた。(離れ落ちの滝:平安時代に書かれた日本最古の庭園書である「作庭記」に記載されている技法)
茅葺き屋根の苔に寂(さび)を感じる茶室。(さび:枯れた渋い趣)
石灯籠と書院造の大広間を眺める。
苔好きなので、目線を下げて撮影。
さて、友泉亭公園の真骨頂へ。こちらは、茶席を注文しなくても利用できますが、300円とリーズナブルです。抹茶を頂きながら庭園を眺めるのが、やはりお薦め。
大広間だけあり開放感ある空間。2方向の額縁庭園が楽しめる「ダブル額縁庭園」である。
蓬莱島へ繋がる石橋を望む。紅葉時期の週末にもかかわらず、混雑していないのが嬉しい。
月見台から大広間を望む。池泉の上に設けられた邸宅であることが分かります。
額縁庭園から蓬莱島を望む。ちょっと分かりにくい・・・かも。
月見台からの鯉を眺める女性
友泉亭公園の案内図(パンフレットから引用) [ 案内図を拡大する ]
○ | 大広間がかなり広く。さほど周りに気にすることなく毛氈(もうせん)に座って池泉庭園をのんびりと眺められる。(毛氈:フェルト生地の敷物) |
× | 周辺の木々により、高台にある四阿(あずまや)からの眺めが良くないのが残念。 |