世界2,800ヶ所以上の夜景を巡った男が庭園を巡る

漸草庵 百代の過客

ぜんそうあん はくたいのかかく
美しさ ★★
静寂さ ★★★
埼玉県草加市
  • 入口

    珍しい樽茶室も見学できる

    露地(茶庭)
    庭園面積 200坪 (小規模)
    抹茶など頂ける
    室内からも庭園を眺められる
    雨でも十分に楽しめる
    作庭時期 不明 ~飛鳥 奈良 平安 鎌倉 室町 安土桃山 江戸 明治 大正 昭和 平成 令和

漸草庵 百代の過客の由来

漸草庵は平成31年(2019)に開園した数寄屋造り建築。施設名「漸草庵」は、松尾芭蕉「おくのほそ道」を世界に広めた日本文学者ドナルド・キーンが命名。茶室の予約が入っていない時間帯であれば、茶室の露地の見学ができる。






  • 露地門

    文化会館に見学可否について確認したところ、茶室の予約が入っていない時間帯であれば、喫茶利用がなくとも無料で見学できるとの説明をいただいた。翌日の午前中であれば見学できるとのことだったので、さっそく訪問してみることにした。喫茶室にその旨伝えて、案内のもと見学開始。

  • 腰掛待合

    草加市制60周年記念に建築された施設で、複数の茶室と露地を設けている。露地には腰掛待合を設けており、茶会でも実際に利用されるとのこと。腰掛待合とは、茶会を主催する主人を待つ場所のことである。

  • 蹲踞

    腰掛待合から飛石で蹲踞(つくばい)へ導かれ、ここで手を清め茶室へ入室する。飛石の手前に渦を巻いたような石が気になったが、その意図は分からず。

  • 小間

    小間。左の小さな入口が「にじり口」であり、左の大きな入口が「貴人口」となる。歴史ある茶室は「にじり口」だけが多いが、一般用途では、しゃがまずに出入りできる「貴人口」を設けることが大半だ。

  • おくのほそ道風景地 草加松原

    内廊下からは国指定名勝「おくのほそ道風景地 草加松原」がみえる。当日は国指定名勝であることに気づかなかったが、近くのアーチ状の太鼓型歩道橋「百代橋」から、草加松原の美しい姿を眺められる。

  • 欄間

    施設の方に教えて頂いた欄間。草加が旧日光街道の2つめの宿であることから、その場所の竹だけ色を変えているとのこと。

  • 樽茶室「松草庵」

    樽茶室「松草庵」。おそらく「松原」「草加」からきている名前だろう。樽形の茶室は、私が知る限りでは京都のしょうざん庭園にある「酒樽茶室」ぐらいである。

  • 樽茶室「松草庵」

    普段は閉まっているが、こちらも露地同様に喫茶室の方にお声掛けすると見学できる。

  • 樽茶室「松草庵」

    樽茶室「松草庵」の内部を見せていただく。樽の曲線に沿った障子が見事であり、他ではなかなか見られない貴重な体験だった。


総評
他ではなかなか見られない樽茶室で、かつ内部を見学できる貴重な体験ができる。
×特に見当たらない。


アクセス
埼玉県草加市松江1丁目1
東武スカイツリーライン「獨協大学前」駅 徒歩5分

駐車場
有り(無料)

開園時間
茶室の予約が入っていない時間帯のみ見学可能

入園料
無料

公式サイト

地図
正門にピンを立てています。
訪問日 2025-05-24 (土) 更新日 2025-05-31



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よくある質問


いつごろ作庭された庭園ですか。
作庭時期は平成(2019年)です。
雨でも濡れずに楽しめますか。
はい。充分に楽しめます。
抹茶や珈琲などを楽しむところはありますか。
あります。



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