燕喜館
えんきかん
新潟三大財閥である斎藤喜十郎財閥が明治40年代に建築した邸宅の一部を平成6年に新潟市へ寄贈。平成9年(1997)に茶室などを付加して一般公開される。
白山公園の一角にある登録有形文化財。まずは前座敷にある栗石を敷いた石庭。
前座敷から石庭越しに主庭となる芝庭を撮影。財閥の邸宅だった接客部分を移築しており、西洋文化を取り入れつつ日本家屋に住まうという、明治時代によく見られる和洋折衷な庭園である。
雨戸の内側にある縁側のことを「くれ縁(内縁とも)」と呼ぶ。
主庭となる芝庭には枝垂れ桜が植えられている。
こちらは平成に新規に建築された茶室であり、右側は外露地となり客人が主人を待つ腰掛待合がある。腰掛待合には延段を敷き風格がある。
内露地から中門(ちゅうもん)越しに外露地にある腰掛待合を撮影。
中門を挟んで内露地と外露地を眺める。露地は奥深い山奥である深山幽谷(しんざんゆうこく)を表しているいことから、色のある花などがないのが一般的であり、本露地もそのようになっている。
外露地からみた中門。
自然石で構成された「草の延段」。延べ段には草・行・真の3つの形があり、詳しくは長野県茅野市の笹離宮を参考にして欲しい。
最後に奥座敷より額縁庭園を撮影。隣接する白山公園の沢飛石も合わせて見逃せないのでお忘れ無く。
燕喜館案内図 [ 案内図を拡大する ]
○ | 限れらた空間に内露地と外露地を設けた本格的な露地を見学できる。 |
× | 特に見当たらない。 |