白山公園
はくさんこうえん
日本で最初に開園された25ヶ所の都市公園のひとつ。日本初の公園デザイナーとして知られる長岡安平の設計により、明治5年(1872年)から工事が始まり、明治時代の間に現在の庭園の形が作られた。平成元年(1989)に「日本の都市公園100選」、平成30年(2018)に国指定名勝を受ける。
白山公園は白山神社に隣接した都市公園で、公式サイトには「池、築山、花木を配したオランダ風の回遊式庭園」と記載されている。オランダ風の庭園というのは初めて聞いたが、要は花が多い庭園ということだろうか。写真中央には中島を配している。
白山公園の庭園みどころは沢飛石だろう。陸地から2本の飛石が沢渡石へと変わり途中で合流して、岬灯の置かれたところで止まるという意匠だ。
縁に沿って渡されている沢飛石は「磯渡り」と呼ばれ、東京の清澄庭園でみられるが、数は少ない。
沢渡石の先にある岬灯籠。沢渡石が途中で分岐している。実用ではなく景観のための沢飛石でとても印象的だった。
岬灯籠の手前には2つの岩島があるが、岩島に間には噴水装置がついている。そしてそ前の陸地には2石組。この角度から直線上に岬灯籠を配したのは偶然ではなく計算してのものだろう。
橋からの眺める。
中島を眺める。
二段落としの滝石組。頂部の巨石は遠山石だろうか。
江戸時代の石灯籠で、常夜燈としては新潟県で最古のものだ。案内板によると船の灯台の役割を果たしていたとのこと。隣接する燕喜館の露地も合わせて見学することをお忘れ無く。
白山公園案内図 [ 案内図を拡大する ]
○ | 沢飛石の配列が美しく、先端に岬灯籠を据えているのが良い。 |
× | 沢飛石以外の魅力が弱く、庭園主体で訪れるともの足らない。 |