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花江茶亭 石庭

はなのえちゃてい せきてい
美しさ ★★
静寂さ ★★
山口県萩市
  • 石庭

    萩地方特有の石組を鑑賞できる石庭

    枯山水
    庭園面積 50坪 (小規模)
    作庭時期 不明 ~飛鳥 奈良 平安 鎌倉 室町 安土桃山 江戸 明治 大正 昭和 平成 令和

花江茶亭 石庭の由来

萩城跡指月公園の花江茶亭に隣接した敷地に石庭が造られている。萩市在住の庭園研究家で庭師の廣兼氏によると、主景となる石組が複数あることから、本丸御殿内各所の坪庭にあった石組を廃城後に1箇所に集めたものではないかとのこと。






  • 巨石による蹲踞

    萩藩の毛利敬親(たかちか)が造った江戸末期の茶室「花江茶亭」の隣接した敷地に石庭があった。まずは巨石による蹲踞(つくばい)。これほど巨大なのは実用ではなく眺めるものであり、大石武学流庭園を思い浮かべるものである。大石武学流庭園については瑞楽園(青森県弘前市)の記事を参考にして欲しい。

  • L字型の巨石

    L字型の巨石と蘇鉄の組み合わせ。こちらは文献によると萩地方に見られる石組「懸石(かけいし)」と呼ばれる。洞窟石組のように空洞をもった石組で、L字型の石と一石で構成された二石組と、三石で構成された三石組がある。写真は二石組である。洞窟石組は護岸石組の一部となっていることが多いが、懸石は景石として用いられる。これは山口の景勝地である青海島(長門市)の海食洞を模している。海食洞とは荒波による浸食で形成された洞窟のことである。

  • 巨石による三尊石

    巨石による三尊石。本石庭では石組に石灯籠が添えてあることが多い。

  • トンボのような意匠をした石組

    トンボのような意匠をした石組。

  • 三角錐の石

    庭園に幾何学的な三角錐の石は希有だ。本庭園の記事作成には萩市文化財保護課に大変お世話になった。この場を借りて御礼申し上げたい。


総評
萩市特有の石組「懸石」が見られる。
×萩市特有の懸石がみられる貴重な庭園だけに、園内に解説板の設置が望まれる。


アクセス
山口県萩市堀内1-1
萩循環まぁーるバス(西回り)「萩城跡・指月公園入口 北門屋敷入口」バス停より徒歩8分

駐車場
有り(無料)

開園時間
4~10月 午前8時~午後6時30分
11~2月 午前8時30分~午後4時30分
3月  午前8時~午後6時

入園料
大人 220円
小中学生 100円

地図
正門にピンを立てています。
訪問日 2023-10-07 (土) 更新日 2024-02-17



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よくある質問


いつごろ作庭された庭園ですか。
作庭時期は不明です。
雨でも濡れずに楽しめますか。
いいえ。屋外を回遊する必要があります。
抹茶や珈琲などを楽しむところはありますか。
残念ながら、ありません。



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