平成3年(1991)にオープンした日本庭園は、昭和の作庭家・中島健によって作庭。隣接地には「こしがや能楽堂」もあり能楽堂からも庭園を観賞できる。
埼玉県で唯一となる大規模な池泉回遊式庭園。平成3年オープンということもあり、県内でも知らない人がまだ多く関東圏の穴場スポットである。作庭家は東京都青梅市の玉堂美術館の枯山水などを手掛けた中島健。
太鼓橋。中島は杭で護岸を補強した杭列護岸に沿って、石を不規則に添えているが、やや不自然さがある。
兼六園の「ことじ灯篭」に似たような意匠。
芝庭から洲浜に続く意匠により、汀をシンプルにしておりモダニズムを感じる。洲浜:水際を美しくみせる技法で、池泉に向かって石を敷き詰めることが多い。
2つの中島に角度を変えて3種類の橋を架けており、花田苑の最大の見どころ。
越谷市管理の近代庭園であるため安全性を優先した幅広の石橋。これにより単調さもあるが、それもでも奥の太鼓橋までの連続性がとても美しい。
菖蒲園を取り囲むように水が流れ、水流のなかにある岩から水が流され清涼感がある。
池泉越しに大滝を望む。杭列護岸に巨石による岩島を配していることで、滝石組への期待感が高まる。
大滝は「景石六石」と名付けられている。三段落としの滝石組で奥行きがあり立体感が生まれている。
築山に設けられた四阿(あずまや)からも豪華な滝石組を眺められる。
こちらも三段落としの滝石組。上段2段は離れ落ち、下段は伝い落ちの手法をとっている。シャッタースピードを1/8、ISO64、手ぶれ補正をかけて手持ち撮影。(NikonD810)
池泉回遊式庭園散策のラストは、この竹林で心落ち着かせながら出口に向かうのも良いだろう。
平成に作庭された大規模庭園としては、間違いなく日本有数の見応えある池泉回遊式庭園。広い空間の割には間延びしておらず、疲れを感じにくい、
花田苑案内図 [ 案内図を拡大する ]
○ | 平成に作庭された庭園にも関わらず、大名庭園に近い雰囲気を醸し出している。特に4つの橋が連なる様子はとても絵になる。 |
× | 特に見当たらない。 |