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島根県最古となる平安末期の古庭園
枯山水
庭園面積 50坪 (小規模)
作庭時期 不明 ~飛鳥 奈良 平安 鎌倉 室町 安土桃山 江戸 明治 大正 昭和 平成 令和
乗光寺の由来
高野山真言宗派の乗光寺は、平安時代末期の創建と言われる古刹。庭園文化研究分科会のレポートによると創建と同じ時期に作庭されたといわれ、事実だとすると島根県で最も古い庭園となる。
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世界から観光客が集まる足立美術館から車で15分ほどの距離に、島根県最古となる平安時代の庭園がある。これが書院から飛石で庭園へと繋がる枯山水をもつ乗光寺である。山畔の地形を活用した築山式枯山水庭園であり、島根県では3ヶ所にしかみられない様式とのこと。
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サツキの刈込みが多くみられるが、刈込みは安土桃山時代以降の手法といわれるため後世に植樹されたと考えられる。そのため、刈込みのない築山と石組が本来の姿である。またこちらの枯山水は、庭園のなかの一部に配置する石組を前期式枯山水(もしくは平安式枯山水)とも呼ぶ。前期式枯山水の代表例は京都の西芳寺(苔寺)がある。一方、京都の龍安寺 石庭や光明院 波心庭などでみるような白砂や苔のある枯山水は後期式枯山水とも呼ぶ。
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庭園右手には枯滝石組がみられ青ラインが水の流れを表している、また写真中央部(赤マーカ)に石灯籠を据えているが、周囲の石組に溶け込むような意匠で、全体のバランスを壊さない優れた意匠だ。
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コンパクトな枯山水庭園ながらも、山畔と竹林によりダイナミックさを感じさせてくれる名園であった。
総評
○ | 平安時代の後期式枯山水をみられる全国的にも貴重な庭園である。 |
× | 植栽により石組が目立たなくなっている。 |
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アクセス
島根県松江市東出雲町上意東1919
JR「揖屋」駅から車で約10分
駐車場
有り(無料)
開園時間
午前9時~午後5時
入園料
無料
地図
訪問日 2018-11-18 (日) 更新日 2019-07-06
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よくある質問
- いつごろ作庭された庭園ですか。
- 作庭時期は平安末期です。
- 雨でも濡れずに楽しめますか。
- いいえ。屋外を回遊する必要があります。
- 抹茶や珈琲などを楽しむところはありますか。
- 残念ながら、ありません。