観泉寺
かんせんじ
観泉寺は桶狭間で織田信長と戦った今川義元の長男・今川氏真(うじざね)によって、安土桃山時代(1597)に創建された曹洞宗の寺院である。日本庭園は平成27年(2015)に拡張造園工事をしていた記事から平成のものと推測。
芝庭と州浜の曲線美がモダンで美しい観泉寺の池泉観賞式庭園。都心の隠れた紅葉の名所でもあり、紅葉シーズンはライトアップもされる。
州浜には青石による板石を置いているのがセンスを感じる。また池泉の奥にはなだらかな築山を設け、ツツジによる刈り込みと巨石で構成。ゴールデンウィーク前後は鮮やかな色を魅せてくれるだろう。
8月にも関わらず苔も比較的良好なのは、南側に高い木があるためだ。そのため日陰を苔庭、日光が当たるところは芝庭という地割りにしたのだろう。
汀が州浜でないところは、護岸石組と低く抑えられた植栽により美しく処理されている。その奥には滝石組を作っている。
滝石組をスローシャッターで撮影すると、二段落としの滝石組であることがわかる。
芝庭を中心とした庭園は、植木職人7代目・小川治兵衛の作風を思い起こされる。
参道の両側は苔庭となっている。
美しい竹林はライトアップされるようだ。
○ | 曲線美の美しいモダンな池泉庭園が見られる。また都心ながらも落ち着いた境内で背景に建築物が入らないのも良い。 |
× | 特に見当たらない。 |