康徳寺
こうとくじ
康徳寺は飛鳥時代に創建されたと伝わる古刹。雪舟が修業時代に世羅町の円満寺に籍を置き、康徳寺と親交があったことより本寺院にも雪舟作とされる庭園が残されている。
修業時代の雪舟にて作庭されたと伝わる庭園が残る康徳寺。修業時代ということもあり、石組に特徴的なものはみられないが、池泉に配した舟石は景全体を引き締めている。
世羅町の修善院の住職による紹介のもと見学することに。紅葉シーズンに訪問しているため彩り豊かな光景だ。
護岸石組はないが、緩やかなカーブを描く美しい形状の池泉である。石灯籠も力強く品格を感じさせてくれる。
出島から2本の石橋で渡している。奥に見える伽藍は薬師堂であり、平安時代の観音菩薩が安置されている。
山畔を活かした池泉回遊式庭園は、ツツジに囲まれ山畔に集団石組や巨石を配している。
舟石。
本堂より撮影。
洗心軒に近年作庭された枯滝石組。
注目すべきは栗石の大きさを変えることで、水流の流れを表現していることである。
○ | 雪舟の修業時代に作庭されたと伝わる庭園は勿論のこと、枯滝石組の栗石の使い方が良い。 |
× | 特に見当たらない。 |